【オワコンが近い?】ゼンゼロのセルランがやばい?不満・改善点と衰退してる理由と?

リリース当初、そのスタイリッシュなビジュアルと爽快なアクションで大きな話題を呼んだ『ゼンレスゾーンゼロ』(以下、ゼンゼロ)。

多くのプレイヤーが熱狂し、輝かしいスタートを切ったかに見えました。しかし、最近「ゼンゼロ、もしかしてヤバい?」「オワコン化してる?」といった不安の声が、SNSや動画サイトのコメント欄で囁かれるようになっています。かくいう筆者も、リリース日から夢中でプレイしていましたが、今は少し距離を置いてしまっている一人です。データを見てみると、その不安は残念ながら現実味を帯びてきているかもしれません。

この記事では、実際のセルランデータとキャラクター実装の歴史を照らし合わせながら、ゼンゼロが本当に衰退しているのかを分析します。さらに、なぜプレイヤーが離れ始めているのか、その理由を深く掘り下げていきます。「面白かったはずなのに、なぜかログインしなくなった」「自分と同じように感じている人はいる?」そんなあなたの疑問に、データと多くのプレイヤーの声をもとにお答えします。

セルランから見るゼンゼロの現状とは?

「本当にゼンゼロは衰退しているの?」この疑問に答える最も客観的な指標が、ゲームの売上を示すセルランです。2024年7月のリリースから2025年9月までのiOSの平均順位データを見ると、残念ながらかなり厳しい状況が浮かび上がってきます。

以下、横スクロール可能です。

年月売上iOS平均順位実装日キャラクター名
2024/0727.36億G11.72024/7/4エレン・ジョー
2024/7/24朱鳶 (しゅえん)
2024/0811.33億G48.62024/8/14青衣 (チンイー)
2024/9/4ジェーン・ドゥ
2024/0915.01億G46.82024/9/25キング・シーザー
2024/106.89億G692024/10/16バーニス・ホワイト
2024/11/6月城柳
2024/117.70億G58.82024/11/27ライト
2024/12/18星見雅
2024/1215.03億G63.92024/12/18浅羽悠真(配布)
2025/1/21アストラ・ヤオ
2025/0112.61億G412025/1/21エレン・ジョー
2025/2/12イヴリン・シェヴァリエ
2025/026.32億G55.12025/2/12青衣 (復刻)
2025/3/120号・アンビー
2025/035.53億G80.22025/3/12バーニス・ホワイト (復刻)
2025/4/2トリガー
2025/4/2朱鳶 (復刻)
2025/4/23ビビアン
2025/047.37億G71.12025/4/23ジェーン・ドゥ (復刻)
2025/5/14ヒューゴ
2025/054.08億G88.92025/5/14ライト (復刻)
2025/6/4儀玄 (イーシェン)
2025/6/4アストラ・ヤオ (復刻)
2025/6/25橘福福 (チー・フーフー)
2025/0613.65億G44.32025/6/25キング・シーザー (復刻)
2025/7/16浮波柚葉
2025/078.92億G822025/7/16星見雅 (復刻)
2025/8/6アリス・タイムズフィールド
2025/084.76億G96.42025/8/6月城柳 (復刻)
2025/9/4シード
2025/9/4トリガー (復刻)
2025/9/24オルペウス&「鬼火」
2025/093.77億G100.22025/9/24イヴリン・シェヴァリエ (復刻)

参考:https://game-i.daa.jp/?APP/1606356401

リリース直後の2024年7月、ゼンゼロは平均順位11.7位と、まさにロケットスタートを飾りました。これはHoYoverseの新作への高い期待の表れと言えるでしょう。

その後も高い順位を維持していましたが、特に注目すべきは年末年始の動きです。多くの人がゲームにお金を使うこの時期、2024年12月には絶大な人気を誇るキャラクター「星見雅」が実装され、セルランを大きく押し上げました。続く2025年1月には、最強クラスの支援役として名高い「アストラ・ヤオ」の実装があり、平均順位41位を記録。この時点では、人気キャラクターの投入によって売上を維持できる、というソシャゲの王道パターンが機能していました。

しかし、その勢いは長くは続きませんでした。最強キャラであるアストラ実装の翌月、2025年2月には平均順位が55.1位に下落。そこから春にかけて、ランキングは70位台、80位台、そして90位台と、坂道を転がるように下降していきます。

 

起死回生の一手として期待されたのが、リリース1周年を迎えた2025年6月です。ここで星見雅と並び立つ最強アタッカーとの呼び声高い「イーシェン」が満を持して実装されました。この効果は絶大で、平均順位は44.3位まで劇的に回復します。多くのプレイヤーが復帰し、課金したことがうかがえ、一見するとV字回復の兆しに見えました。

 

ですが、問題はその翌月からです。イーシェンの実装効果はわずか1ヶ月で切れ、7月には78.9位へと急落。8月には89.5位とさらに順位を落とし、ついに2025年9月、平均順位は100.2位という過去最低の記録を更新してしまいました。人気キャラクターの復刻があったにもかかわらず、この結果に終わったことは衝撃的です。

この一連の流れは、ゼンゼロが深刻な問題を抱えていることを示唆しています。年末の人気キャラ実装や、1周年という最大のイベント、そして最強キャラの投入といった「特効薬」の効果が、非常に短期間で切れてしまうのです。これは、ゲームの根本的な部分にプレイヤーを繋ぎ止める力が弱まっていることの証左と言えるでしょう。

セルランを動かした人気キャラと、
失速を招いた不人気キャラは誰?

ソシャゲのセルランは、新しく実装される魅力的なキャラクターによって大きく左右されます。ゼンゼロも例外ではありません。どのキャラクターが売上を牽引し、どのキャラクターの時期に失速してしまったのか、ガチャスケジュールとセルランを重ねて分析してみましょう。

カンフル剤となった人気キャラクターたち

データを見ると、特定のキャラクターの実装月にセルランが劇的に回復しているのが分かります。

  • 星見雅(ほしみ みやび)
    2024年12月に実装された彼女は、年末商戦の追い風もあり、多くのプレイヤーの財布の紐を緩ませました。その圧倒的な性能と美しいデザインは、今なおゼンゼロの最強キャラクターとして語り継がれています。
  • アストラ・ヤオ
    2025年1月に実装された彼女は、ゲームの攻略に欠かせない最強の支援役としてプレイヤーから渇望されました。彼女がいるかいないかで戦闘の快適度が大きく変わるため、多くの人が獲得を目指し、セルランを41位まで引き上げました。
  • イーシェン
    1周年という節目に実装された彼女は、星見雅に匹敵するほどの火力を誇るアタッカーとして大きな注目を集めました。低迷していたセルランを一時的とはいえ44.3位まで押し上げた功績は大きく、キャラクター単体の魅力と性能がいかに重要かを示しています。

これらの結果から、「星見雅」「アストラ」「イーシェン」は、ゲームの売上を一時的に回復させるほどの力を持った、間違いなく人気キャラクターであると言えます。

避けられなかったセルラン失速

一方で、これらの人気キャラクター実装の翌月には、決まってセルランが大きく下降しています。特に、アストラ実装後の2025年2月から5月、そしてイーシェン実装後の7月から9月にかけてのキャラクターたちは、厳しい状況に直面しました。

もちろん、この時期に実装されたヒューゴやシード、オルペウスといったキャラクター個々の人気が低いと断定することはできません。しかし、少なくとも彼らの実装が、下降していくセルランのトレンドを食い止めるには至らなかった、というのが事実です。

これは、ゲーム全体が抱える問題が深刻で、もはやキャラクター一人の魅力だけではプレイヤーの興味を長期間維持することができなくなっている、という厳しい現実を物語っています。

ゼンゼロからユーザーが離れてる理由
不満点&改善点は?

セルランの低下は、プレイヤーがゲームから離れている、あるいは課金をやめている証拠です。では、なぜあんなに熱中していたプレイヤーたちが、ゼンゼロにログインしなくなってしまったのでしょうか。多くの元プレイヤーや現役プレイヤーの声から、その理由を探ると、いくつかの共通した問題点が見えてきます。

理由1:ゼンゼロらしさの象徴
「アングラ感」が消えてしまったから?

リリース当初のゼンゼロが多くのプレイヤーを惹きつけた最大の魅力は、その独特な世界観でした。「近未来都市でビデオ屋を営む裏稼業のプロキシ」という設定は、他のゲームにはない「アングラ感」や「スタイリッシュさ」を醸し出していました。

しかし、バージョンが進むにつれてストーリーの主軸が変わり、主人公は市長の依頼をこなす公的な存在へとシフトしていきます。プレイヤーからは「いつの間にか権力者の犬になった」「ただのお使い係でつまらない」といった声が上がるようになりました。裏社会で暗躍するスリルや、少し危ない橋を渡るようなドキドキ感が薄れ、どこにでもある「正義の味方の物語」になってしまったことに、多くの初期ファンが失望したのです。

また、主人公が生身で危険な「ホロウ」に入れるようになった設定変更も、この流れを加速させました。相棒の「イアス」を介して後方からサポートするという、戦闘力はないが情報戦で活躍するクレバーな主人公像が崩れ、凡庸なキャラクターになってしまったと感じるプレイヤーは少なくありません。

理由2:コンテンツ不足で
「やることがない」から?

「メインストーリーを終えたら、やることがない」。これは、おそらく最も多くのプレイヤーが感じている不満でしょう。

ゼンゼロは、日課(デイリーミッション)が軽く、素材集めの手間も少ないという、忙しい人にとっては遊びやすい設計になっています。しかし、それは裏を返せば、ゲームに深く没頭したいプレイヤーにとっては物足りないということでもあります。

特に、かつて存在した「サブクエスト」が完全になくなってしまった影響は大きいようです。街のNPCとの交流や、ネット掲示板から請け負うちょっとした依頼は、ゼンゼロの世界観を深く味わい、育成したお気に入りのキャラクターを活躍させる絶好の機会でした。それがなくなった今、残されているのは高難易度コンテンツの周回か、次のアップデートを待つだけの虚無期間です。

せっかくガチャで魅力的なキャラクターを手に入れても、その活躍の場が限られていては、育成へのモチベーションも、次のキャラクターを手に入れるための課金意欲も湧きにくい、という悪循環に陥っているのです。

理由3:キャラクターの魅力が
画一的になってしまったから?

ゼンゼロはキャラクターの3Dモデルのクオリティが非常に高く、それ自体が大きな魅力です。しかし、最近追加されるキャラクターのデザインが「似たり寄ったり」になっているという指摘が後を絶ちません。

特に女性キャラクターにその傾向が強く、「露出の多いショートパンツに太ももベルト」といったデザインが続いたことで、「個性がなくなった」「誰が来ても同じに見える」と感じるプレイヤーが増えています。

リリース初期には、狼のような姿の「ライカン」や機械の体を持つ「ビリー」など、他のゲームではなかなか見られない尖ったデザインのキャラクターたちが存在感を放っていました。こうした多様性が、ゼンゼロのニッチで熱狂的なファン層を形成していました。しかし、最近は万人受けを狙ったかのような無難な美少女・美青年キャラクターが増え、かつての「攻めた姿勢」が失われてしまったのです。

特に、S級(最高レア)の男性キャラクターや人外キャラクターの実装が極端に少ないことは、多くのユーザーの不満の種となっています。魅力的な男性キャラクター「狛野(真斗)」がA級で実装された際には、国内外で大きな論争が巻き起こったほどです。結果として、初期の多様なキャラクターに惹かれてゲームを始めた層が、最近のキャラクターラインナップに魅力を感じられず、ゲームから離れていく一因となっています。

理由4:「原神」「スタレ」との
掛け持ちが厳しいから?

ゼンゼロのプレイヤーの多くは、同じHoYoverseの『原神』や『崩壊:スターレイル』もプレイしています。これらはどれも非常にクオリティが高く、多くの時間を要求するゲームです。

当初はジャンルが違うからと3作を掛け持ちしていたプレイヤーも、時間やお金の制約から、次第にプレイするゲームを絞らざるを得なくなります。その時、ゼンゼロが他の2作と比較されてしまうのです。

『原神』には広大なオープンワールドの探索、『崩壊:スターレイル』には手軽に遊べるサブゲーという、揺るぎない魅力があります。

一方でゼンゼロは、前述したように独自の魅力が薄れつつあり、「結局やってることは同じ(聖遺物厳選やキャラ交代バトル)」と感じられがちです。その結果、「どれかをやめるならゼンゼロからかな…」と考えるプレイヤーが出てくるのは、自然な流れなのかもしれません。HoYoverseという強力なブランドが、逆に自社タイトル同士で顧客を奪い合うという皮肉な状況を生み出しているのです。

まとめ

この記事では、セルランデータとプレイヤーの声をもとに、ゼンゼロが衰退しているのか、その理由は何なのかを分析してきました。最後に、内容を簡潔にまとめます。

  • セルランは深刻な衰退傾向にある
    リリース当初の勢いは完全に失速しており、2025年9月には平均順位が過去最低を記録しました。「特効薬」であるはずの最強キャラ実装や1周年イベントをもってしても、その効果は一時的なものに留まり、長期的なプレイヤー離れを食い止められていません。「オワコンが近い」という懸念は、データ上、極めて現実的なものとなっています。
  • 人気キャラクターへの依存と限界
    「星見雅」や「イーシェン」といった最強クラスのキャラクターは、実装時にセルランを劇的に回復させる力を持っています。しかし、その効果は1ヶ月程度しか持続せず、ゲーム全体の魅力を底上げするには至っていません。もはや、個々のキャラクターの魅力だけでは、プレイヤーを繋ぎ止めるのが困難な状況です。
  • 衰退の根本的な理由
    • 独自性の喪失
      初期の魅力だった「アングラ感」が薄れ、他の凡庸なソシャゲとの差別化が困難になっています。
    • コンテンツ不足
      「やることがない」と感じるプレイヤーが多く、特にサブクエストの廃止が大きな痛手となっています。
    • キャラクターの画一化
      尖ったデザインのキャラクターが減り、似たようなデザインのキャラクターが増えたことで、初期ファンが離れています。
    • 他ホヨバゲーとの競合
      『原神』や『崩壊:スターレイル』と比較された結果、プレイの優先順位が下がっています。

筆者自身も、ゼンゼロから離れてしまった理由は、

一言でいえば「飽きてしまった」からです。毎日同じことの繰り返しに新鮮味を感じられなくなり、何よりも「このキャラクターが絶対に欲しい!」と思えるような出会いがなくなってしまったのが大きいです

ゼンゼロは、素晴らしい素材とポテンシャルを持ったゲームであることは間違いありません。高品質な3Dモデルや爽快なアクションなど、光る部分もたくさんあります。しかし、多くのプレイヤーが愛した「ゼンゼロらしさ」が、アップデートの過程で失われつつあるのも事実です。

星見雅やイーシェンのような、性能・デザインともに誰もが欲しがるような突き抜けたキャラクターが再び現れるまでは、私も含め、多くの休止プレイヤーが戻ってくることはないのかもしれません。運営がこの厳しい状況をどう受け止め、ゼンゼロならではの魅力を取り戻すための次の一手を打つのか、今は静かに見守りたいと思います。

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