【賛否】エンドフィールドの工業システムは面倒でつまらない?面白い?

2026年1月22日、世界中が注目していたアークナイツ:エンドフィールドがついにリリースされました。

ハイエンドなグラフィックと深淵な世界観で、事前評価では「原神」や「鳴潮」に並ぶ次世代の覇権候補と目されていました。

しかし、リリースから約1週間が経過し、プレイヤーの間ではある一つの要素を巡って激しい議論が巻き起こっています。

それが本作の核となる「集成工業システム」です。

単なるアクションRPGだと思って手を出した層からは「思っていたのと違う」という戸惑いの声が上がり、一方で一部の層からは「これこそが求めていた神ゲーだ」と熱烈な支持を得ています。

今回は、この極端に好みが分かれるシステムの正体と、本作が万人受けするのかどうかを徹底的に深掘りします。


エンドフィールドが提示した
「ソシャゲ×工業」という異質な挑戦

アークナイツ:エンドフィールドは、ジャンルとしては「リアルタイム戦略RPG」と銘打たれています。

一見すると、美しい3Dキャラクターを操作して広大なフィールドを探索し、爽快なアクションで敵をなぎ倒す、いわゆる「オープンワールド風アクションRPG」に見えるでしょう。実際にキャラクターデザインや世界観のクオリティは極めて高く、AAA級のソーシャルゲームとして申し分ない完成度を誇っています。

しかし、本作のアイデンティティは、戦闘やキャラクター育成以上に「集成工業システム」という、これまでのソシャゲの常識を覆す要素に集約されています。

これは、拠点で設備を自ら配置し、マップには電力網を整備し、素材の生産ラインをゼロから構築していく、いわゆる「工場シミュレーション」の要素をゲームのメインサイクルに組み込んだものです。

多くの人気ソシャゲが「いかに手軽に、いかに短時間で強くなれるか」を目指す中で、エンドフィールドは「いかに悩み、いかに効率的なラインを自力で構築するか」という、非常に能動的で思考体力を必要とする遊びをプレイヤーに突きつけました。

この挑戦が、今まさにプレイヤーの間で評価を真っ二つに分ける最大の要因となっています。

集成工業システムとは何か?
単なるおまけではない
「攻略の生命線」

本作における集成工業システムは、他のゲームでよく見られる「箱庭要素」や「ハウジング」のような、攻略には直接関係のないお遊び要素ではありません。むしろ、このシステムを無視してゲームを進めることは不可能に近い設計になっています。

  • 資源供給の自動化
    キャラクターの装備に必要な素材、さらには冒険に欠かせない回復アイテムに至るまで、その多くが集成工業による生産に依存しています。

  • エネルギーインフラの構築
    設備を動かすには電力が必要です。拠点に発電機を置き、バッテリーを生産し、稼働に必要な電力を賄う必要があります。

  • 物流ラインの設計
    採掘した鉱石をコンベアで運び、加工機に入れ、必要な素材に変換させる。この一連の流れをいかに美しく、かつ効率的に配置するかが問われます。

つまり、プレイヤーは戦士であると同時に、優れた工業エンジニアでなければならないのです。

面白いと感じる人の視点:
試行錯誤という最高の贅沢

このシステムを「面白い」と感じる人は、パズル的な思考や、論理的に物事を組み立てることが好きな層です。彼らにとって、エンドフィールドは単なるアクションゲームではなく、無限に遊べる「知的な砂場」となります。

集成工業にハマるポイントは、正解が一つではないという点にあります。

限られた敷地面積の中で、いかに無駄なく設備を詰め込むか。消費量が生産量を上回らないようにするか。こうした計算と試行錯誤の連続は、時間があっという間に溶けてしまうほどの没頭感を生みます。

特に、最初はバラバラだった各設備が、自分の引いた一本のラインによって繋がり、ガシャンガシャンと音を立てて製品が生み出され始めたときの感覚は格別です。

「面倒な作業」を「効率化によって自動化する」というプロセスそのものが、このゲームにおける最大の報酬なのです。攻略サイトをなぞるのではなく、自分の頭で考えて最適解を導き出したいコアゲーマーにとって、これほど歯ごたえのあるシステムは他にありません。

つまらないと感じる人の視点:
アクションの爽快感を削ぐ「壁」

一方で、このシステムを「つまらない」「面倒だ」と感じる人が一定数いるのも事実です。その主な理由は、ゲームプレイのテンポが工業要素によって頻繁に遮断されることにあります。

  • 探索のハードルが高い
    本作は崖登りができない仕様もあり、移動そのものが戦略的です。さらに、採掘ポイントを見つけても、そこまで中継タワーを伸ばして通電させなければ鉱物は自動で採掘できません。この「一苦労」を、冒険の醍醐味と捉えるか、単なる足止めと捉えるかで評価が変わります。

  • 思考のリソース配分
    多くのプレイヤーがソシャゲに求めているのは、魅力的なキャラの操作や派手なバトルです。しかし、エンドフィールドでは「次はどのラインを修正すべきか」という管理業務に多くの時間が割かれます。これが、キャラクターを愛でたい層や、手軽にストレスを解消したい層には重荷となってしまいます。

  • コピペでは解決しない本質
    他人の配置を再現できる「図面」機能は用意されていますが、自分の拠点における他の設備との兼ね合いや進行状況によって微調整が必要になるため、完全に丸投げすることはできません。結局のところ、自分で考えなければならない場面が多すぎるのです。

「原神」や「鳴潮」のような、自由な探索と直感的なアクションを期待していたプレイヤーにとって、この重厚すぎる工業システムは、物語の続きを見るための「高い壁」のように感じられてしまうのでしょう。

ターゲット層の乖離:
覇権ゲーか、唯一無二のニッチゲーか

プロモーションの段階では、本作は「原神」や「鳴潮」の競合として、広い層をターゲットにしているように見えました。しかし、実際に蓋を開けてみれば、そのゲーム性は驚くほどストイックで、コンシューマーの買い切りゲームに近い手触りを持っています。

一般的な「覇権ゲー」と呼ばれるタイトルは、ライト層を広く取り込み、その一部がコア層へと定着していく構造を持っています。しかし、エンドフィールドは入り口の時点で、集成工業という非常に高いハードルを設けています。

これにより、誰にでもおすすめできる「万人受けするゲーム」にはなり得ないというのが、リリース1週間後の率直な結論です。

ただし、これは決してネガティブな意味だけではありません。

ライト層を切り捨ててでも、特定の層に深く刺さる独自のゲーム体験を提供しているという点では、他のどのソシャゲとも似ていない唯一無二の地位を確立しています。「覇権」という言葉が「最も多くの人が遊んでいる」という意味であれば、本作はその座に就くことはないでしょう。しかし、「最も熱狂的で濃いファンを持つ」という意味であれば、その可能性を十分に秘めています。

キャラ愛だけで乗り越えられるのか?
継続への懸念

アニメ調の美しいグラフィックに惹かれて始めたプレイヤーにとって、最大の懸念は「キャラ愛でこの工業システムを耐えられるか」という点です。結論から言えば、集成工業システムが肌に合わない場合、長期的な継続は非常に厳しいと言わざるを得ません。

なぜなら、このシステムは序盤のチュートリアルで終わるものではなく、ゲームが進むにつれてより複雑に、より重要度を増していくからです。新しいキャラクターを引いても、その性能をフルに発揮させるための装備作りには、やはり工業ラインの整備が不可欠です。

今後、「NTE(Neverness to Everness)」や「無限大ANANTA」といった、より王道なオープンワールドアクションRPGが控えている中で、ドフィールドの「面倒くささ」を許容できないプレイヤーは、次第に他のタイトルへと流れていく可能性が高いでしょう。

図面のコピペでその場を凌ぐことはできても、ゲームの根幹にある「物作り」を楽しめなければ、いずれモチベーションの限界が訪れるからです。

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まとめ

アークナイツ:エンドフィールドは、美しい皮を被った「本格派工業シミュレーター」と言っても過言ではありません。このゲームがあなたにとって面白いか、つまらないかを判断するポイントを以下にまとめました。

面白いと感じる人

    • 自分の頭で効率的な仕組みを作るのが好き

    • 自動化や生産ラインの構築にワクワクする

    • 攻略を見ずに試行錯誤することに価値を感じる

    • アクションだけでなく、経営や管理要素も楽しみたい

つまらない・向いていないと感じる人

    • 直感的なアクションとストーリーだけを楽しみたい

    • ゲームの中でまで細かい計算や管理をしたくない

    • 素材集めは短時間で効率よく終わらせたい

    • 探索を邪魔される要素(給電システムなど)がストレスに感じる

エンドフィールドは、間違いなく人を選ぶゲームです。

しかし、刺さる人にはこれ以上ないほど深く突き刺さる、劇薬のような魅力を持っています。もしあなたが「最近のソシャゲはどれも似たり寄ったりで飽きた」と感じているなら、この異質な工業システムに足を踏み入れてみる価値は十分にあります。

このゲームの本当の評価が決まるのは、多くのプレイヤーがエンドコンテンツに到達し、自分だけの巨大な工業帝国を築き上げた時になるでしょう。万人受けはしない。けれど、誰かにとっての「代わりの効かない一作」になる。そんな尖った個性が、今の停滞気味なゲーム市場にどのような一石を投じるのか、今後も注目が離せません。