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2025年9月下旬、多くのプレイヤーを魅了しているオープンワールドARPG「鳴潮(Wuthering Waves)」で、突如として特定のユーザーを揺るがす大きな問題が発生しました。それは、PC版のプラットフォームの一つである「Epic Games版」において、一切の課金ができなくなるというトラブルです。
「ただのバグ?」「いつ直るんだろう?」そんな軽い憶測が飛び交う中、明らかになったのは、これが不具合ではなく、運営による”告知なき仕様変更”だったという事実でした。特に、Epic Gamesが提供する破格のポイント還元キャンペーンを利用していたユーザーにとっては、まさに寝耳に水。SNS上では瞬く間に不満や怒りの声が広がり、大きな騒動へと発展しました。
この記事では、一体なぜ「鳴潮」で課金ができなくなったのか、炎上に至った詳しい経緯と運営の対応、そして10月3日に発表された最新の公式声明まで、今回の問題の全貌を誰にでも分かりやすく、そして徹底的に解説していきます。
鳴潮はEpic Gmaesでなぜ炎上?
今回の騒動の始まりは、2025年9月25日頃のことでした。一部のユーザーから「Epic Games版の鳴潮で課金しようとしてもエラーになる」「決済画面に進めない」といった報告が上がり始めます。
当初、多くのプレイヤーはゲームのアップデートに伴う一時的なバグや、サーバーの不具合だろうと考えていました。オンラインゲームにおいて、決済周りのトラブルは珍しいことではありません。そのため、「しばらく待てば修正されるだろう」と楽観視する声も少なくありませんでした。
しかし、数日経っても状況は改善されません。しびれを切らしたユーザーたちが鳴潮の運営であるKURO GAMESや、プラットフォーム側であるEpic Gamesに問い合わせを開始すると、衝撃の事実が明らかになります。KURO GAMESからの返答は「Epicでの課金はできなくなった。これは仕様である」という内容だったのです。
これが大きな問題となった最大の理由は、この決済システムの変更が、ユーザーに対して一切の事前告知なく、いわゆる「サイレント」で行われた点にあります。お金が直接関わる極めて重要な変更を、何のお知らせもなく突然実施した運営の姿勢に、ユーザーの不満が爆発したのでした。
なぜこんなに大騒ぎになってるの?
「課金ルートが一つ減っただけで、なぜここまで炎上するのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。今回の騒動がただの仕様変更で終わらなかった背景には、Epic Games Storeが提供する、ある”特別なメリット”が存在しました。
Epic Gamesとは?
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まず、Epic Gamesについて簡単にご説明します。
Epic Games Storeは、世界的な大人気ゲーム『フォートナイト』を開発したEpic Games社が運営する、PCゲームのダウンロード販売プラットフォーム(ストア)です。Steamと並ぶ巨大なPCゲームストアとして知られており、「鳴潮」もこのストアを通じてPC版が配信されていました。
炎上の火種「Epic Rewards」と
「20%還元キャンペーン」
Epic Games Storeには、「Epic Rewards」という独自のポイント還元プログラムがあります。これは、ストア内でゲームを購入したり、ゲーム内で課金(Epic決済システムを利用するものに限る)を行ったりすると、その金額の一部がポイントとして還元される仕組みです。通常時の還元率は5%に設定されています。
本日より、世界中のPC、iOS、Android、ウェブにおいて、Epicの決済システムを利用して『フォートナイト』、『ロケットリーグ』、『Fall Guys』で購入を行うと、Epic報酬として20%還元されます。 pic.twitter.com/AaHiLX7lGV
— Epic Games Store 【日本語】 (@EpicGamesJP) May 9, 2025
そして、今回の炎上の最大の引き金となったのが、この還元率が期間限定で大幅に引き上げられる
「20%還元キャンペーン」でした。
このキャンペーン期間中にEpic Games版の「鳴潮」で課金をすると、なんと支払った金額の20%がポイントとして戻ってきたのです。例えば、12,000円の課金をすると、2,400円分のポイントが還元されます。このポイントは、次回の課金時に1ポイント=1円として使用できるため、実質的に2割引で課金ができるという、他のプラットフォームにはない破格の特典でした。
多くの熱心なプレイヤー、特に高額な課金を厭わないユーザーたちは、この「最もお得な課金ルート」を積極的に利用していました。次のキャラクターのためにポイントを貯めたり、還元されるポイントを見越して課金計画を立てたりと、賢くゲームを楽しんでいたのです。
そこに突然、何の前触れもなく課金ルートが閉鎖されたのですから、たまったものではありません。これは単に不便になったという話ではなく、ユーザーにとっては実質的な値上げを意味します。さらに、「鳴潮で使うために貯めていたポイントの使い道がなくなった」という、計画を根底から覆される事態にもつながり、ユーザーの怒りに火をつけたのです。
運営の対応はどうだった?
重要な仕様変更をサイレントで行ったことだけでも問題ですが、その後の運営の対応が、さらにユーザーの不信感を増幅させる結果となりました。
沈黙と情報の錯綜
問題が表面化してから数日間、KURO GAMESの公式サイトやSNSアカウントからは、この件に関する公式なアナウンスは一切ありませんでした。ユーザーが能動的にサポートへ問い合わせて、初めて「仕様変更である」という事実を知ることができる、という異例の状況が続きます。
さらに、ユーザーを混乱させたのが、関係各所での説明の食い違いです。プラットフォームであるEpic Gamesに問い合わせたユーザーからは「鳴潮への課金は現在も可能です」という趣旨の返答があったとの報告が上がりました。一方で、鳴潮の運営に問い合わせると「仕様変更により課金はできません」と返ってくる。いったいどちらが本当なのか、ユーザーは何を信じれば良いのか分からない状態に陥りました。
浮上した「言論統制」の疑惑
運営への不満が募る中、さらに追い打ちをかけるような疑惑が浮上します。それは、鳴潮の公式Discordサーバー(プレイヤーが集うチャットコミュニティ)で、今回の課金問題について言及したり、不満を述べたりしたユーザーが、運営によって投稿を削除されたり、サーバーから追放(BAN)されたりしている、という報告です。
これが事実であれば、運営が自身に都合の悪い意見を意図的に封じ込める「言論統制」を行っていることになります。この疑惑はSNSを通じて一気に拡散され、「ユーザーの声に耳を傾けない運営なのか」「問題を解決する気がないのか」と、運営の体質そのものへの批判へと発展していきました。
PC版「鳴潮」は
どこからダウンロードできる?
今回の騒動を受け、「Epic Games版を使い続けるのは不安だ」と感じた方も多いのではないでしょうか。PCで「鳴潮」をプレイする方法は、Epic Games版だけではありません。主に以下の選択肢があります。
- 公式クライアント版
「鳴潮」の公式サイトから直接ダウンロードするバージョンです。運営が直接提供しているため、最もシンプルで安定した動作が期待できます。私自身、最初にEpic Gamesストアでうまくダウンロードできなかった経緯があり、こちらの公式クライアント版でプレイしていますが、特に問題なく快適に遊べています。 - Steam版
世界最大のPCゲームプラットフォームであるSteamでも、「鳴潮」は配信されています。普段からSteamでゲームをプレイしている方にとっては、ライブラリを一元管理できるため非常に便利です。実績機能など、Steamならではの要素を楽しみたい方にもおすすめです。 - Google Play Games版
Googleが提供する、PC上でAndroidのゲームアプリをプレイするためのプラットフォームです。スマートフォンでプレイしているデータを、PCでもシームレスに共有したい場合に便利です。
今後、どのプラットフォームでプレイを続けるか、あるいは課金を行うかは、今回の運営の対応を見極めた上で判断するのが良いかもしれません。
【最新情報】ついに運営から公式声明が!
ユーザーの不満と混乱が続く中、事態が動いたのは10月3日のことでした。鳴潮の公式サイトにて、「一部プラットフォームの還元キャンペーンに関するご案内」と題した声明が、ついに発表されたのです。炎上から約1週間、待ちに待った公式からのアナウンスでした。以下にその全文を引用します。
漂泊者の皆さまへ
『鳴潮』は一部プラットフォームの「還元キャンペーン」において方針変更があり、関係各所との協議の結果、「還元キャンペーン」の参加を見送る判断をいたしました。
しかしながら、最近、漂泊者の皆さまより、「キャンペーンに参加して獲得したポイントが使用できない」といったご指摘をいただいております。この度は、不十分な対応により、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。
問題解決に向け、改めてプラットフォーム側と協議した結果、2025年12月1日12:00 ~ 2025年12月21日12:00(日本時間)の期間に、再度当該プラットフォームの還元キャンペーンへ参加いたします。
期間中は、関連プラットフォームでの決済が再びご利用可能となり、これまでに獲得されたポイントもご使用いただけます。
なお、イベント終了後は該当プラットフォームでの決済は再度閉鎖されますので、実施期間をご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
最後に、各プラットフォームの還元キャンペーンについて、進行中に変更が生じる場合がございます。
お手数ですが、詳細は、各プラットフォームの告知をご参照いただき、不明点がある場合は公式およびプラットフォームのカスタマーサポートまでお問い合わせください。
ご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
一部プラットフォームの還元キャンペーンに関するご案内 -『鳴潮』公式サイト – Wuthering Waves
この声明の要点をまとめると、以下のようになります。
- 運営の不手際を認め、正式に謝罪。
- ユーザーへの救済措置として、期間限定でEpic Gamesでの決済機能を復活させる。
- 復活期間は「2025年12月1日12:00 から
12月21日12:00まで」。 - この期間中は、新規の課金だけでなく、
貯まっていたポイントの利用も可能になる。 - 最も重要な点として、この期間が終了すると、決済機能は「再度閉鎖される」。
つまり、恒久的な対応ではなく、あくまでポイントを消費するための猶予期間を設ける、という形での決着となりました。
今回の騒動、結局どうすればいい?
この公式声明を受けて、私たちユーザーはどのように行動すべきでしょうか。状況別に最適な対処法を考えてみましょう。
Epicポイントが貯まっている場合
もしあなたが「鳴潮で使うためにEpicポイントを貯めていた」のであれば、やるべきことは一つです。12月1日から始まる期間限定の復活期間中に、計画的にすべてのポイントを使い切ることを強くお勧めします。この期間を逃すと、二度と鳴潮でそのポイントを使う機会は訪れません。どのアイテムを購入するか、どのガチャに使うか、今からじっくり計画を立てておきましょう。
今後も「鳴潮」に課金する予定がある場合
今回の救済措置はあくまで一時的なものです。期間終了後、Epic Games経由での課金は一切できなくなります。そのため、今後も継続して鳴潮に課金するつもりであれば、今のうちから公式クライアント版やSteam版、Google Play Games版など、他のプラットフォームへの移行を検討しておくのが賢明です。アカウントの連携などを確認し、スムーズに移行できるよう準備しておくと良いでしょう。
他のゲームでもEpic Gamesを利用している場合
「鳴潮」でポイントを使い切れそうにない、あるいは他に欲しいアイテムがないという場合でも、慌てる必要はありません。
Epic Rewardsのポイント有効期限は、付与されてから25ヶ月(約2年)と長めに設定されています。Epic Games Storeでは『原神』や『崩壊:スターレイル』など、他にも多くの人気ゲームが配信されており、それらのゲームでポイントを利用することが可能です。
【考察】なぜ運営はこんな対応をしたのか
ここで少し、私個人の考察を述べさせていただきます。なぜ、KURO GAMESはこれほどユーザーの反感を買うような対応を取ってしまったのでしょうか。
最も大きな理由は、やはり「20%還元キャンペーン」によるコスト負担だと考えられます。この20%という数字が、Epic側と運営側のどちらが負担していたのか詳細は不明ですが、運営にとって想定以上の手数料や利益率の低下につながっていた可能性は十分にあります。その結果、利益率の高い自社の公式決済ルートへユーザーを誘導するために、Epic Gamesからの課金を停止するという判断に至ったのではないでしょうか。
その判断自体は、一企業として理解できなくもありません。しかし、そのやり方が最悪でした。ユーザーとの信頼関係を何よりも重んじるべきオンラインゲームの運営において、「告知なしのサイレント変更」は最もやってはいけない禁じ手の一つです。
「鳴潮」は、リリース当初こそ様々な問題を抱えていましたが、バージョン2.0以降はユーザーの声を積極的に取り入れ、矢継ぎ早に改善を重ねてきました。その真摯な姿勢は多くのプレイヤーから評価され、「神運営」と呼ばれることさえあったのです。私自身も、常にユーザーファーストで頑張っている運営だと感じていました。
だからこそ、今回の対応は非常に残念でなりません。信用を築くには長い時間がかかりますが、失うのは本当に一瞬です。特に、プレイヤーが大切なお金を支払う「課金」周りのトラブルは、運営への不信感に直結します。今回の件を大きな教訓として、今後はより丁寧で誠実な運営を心掛けてほしいと切に願います。
>>鳴潮の不満点・改善すべきところは?ラグ・重いと感じることがある?
まとめ
長くなりましたので、最後に今回の「鳴潮Epic課金炎上問題」の要点をまとめます。
- 発端
2025年9月25日頃、Epic Games版「鳴潮」で、事前告知なく課金ができなくなる仕様変更が実施され、ユーザーから不満が噴出しました。 - 炎上の理由
多くのユーザーが利用していた、課金額の20%が還元されるEpic Gamesのキャンペーンが利用できなくなり、貯めていたポイントも使えなくなったことが最大の原因です。 - 運営の対応
当初は公式発表なく沈黙を続け、問い合わせへの回答も食い違うなど混乱を招きました。さらに、コミュニティでの言論統制疑惑も浮上し、運営への不信感が募りました。 - 最新の動き
(公式声明)10月3日に運営が正式に謝罪し、救済措置を発表。2025年12月1日から12月21日までの期間限定で、再度Epic Gamesでの課金およびポイント利用が可能になります。 - 今後の注意点
この救済期間が終了すると、Epic Gamesでの課金は完全にできなくなります。ポイントを保有しているユーザーは期間内に使い切ること、そして今後の課金は公式クライアント版などへ移行することを検討する必要があります。
今回の一件は、運営の対応一つでユーザーの信頼がいかに簡単に揺らいでしまうかを示す、象徴的な出来事となりました。期間限定とはいえ、救済措置が発表されたことは大きな一歩です。しかし、一度失いかけた信頼を完全に取り戻すには、今後の継続した誠実なコミュニケーションが不可欠となるでしょう。私たちプレイヤーも、公式からの情報を注意深く見守りながら、自身に合ったプレイスタイルを再確認する良い機会なのかもしれません。