鳴潮の売上・セルランがヤバい?オワコン・衰退してきてる?

「鳴潮(めいちょう)の売上、最近ヤバいかも」「もしかしてオワコン?」そんな噂を耳にして、不安になっているプレイヤーの方や、今から始めようか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

2024年5月のリリースから約1年半。確かに、半年に一度の大型アップデートを控えた現在は落ち着いているように見えます。

しかし、実際のデータを見ると、その「ヤバい」という言葉が指す意味合いは、単純な衰退とは異なる側面を浮かび上がらせます。この記事では、実際の売上データ(Game-i出典)やPC版のプレイヤー人口(Steam Charts出典)を基に、鳴潮の「今」と「未来」を徹底的に考察していきます。

鳴潮の売上は「ヤバい」状態なの?

結論から言えば、2025年11月現在の売上やアクティブ数が「低迷している」のは事実です。しかし、それを「オワコン」「衰退」と呼ぶのは早計でしょう。

まずは、鳴潮が歩んできた道のりを振り返るため、2024年(リリース年)と2025年(現在)の売上予測とiOS平均順位の比較データを見てみましょう。(出典:Game-i:https://game-i.daa.jp/?APP/6475033368

このデータを比較すると、一目瞭然です。2024年はリリース直後の6月にピーク(10.58億G)を迎えた後、9月には1.57億Gまで落ち込むなど、不安定な推移でした。

一方で2025年は、年間の合計売上が11月時点ですでに2024年を大きく上回っています。

昨今、リリース前のプロモーションで期待値を高め、初動こそヒットするものの、すぐに勢いを失うソーシャルゲームが多い中で、リリースから半年後にV字回復を遂げ、2年目の方が明らかに高い水準で売上を維持できている鳴潮運営の改善努力は、特筆すべき点と言えます。

2025年の躍進を支えた「リナシータ篇」

では、なぜ2025年はこれほど好調だったのでしょうか。

最大の要因は、2025年1月に実装されたバージョン2.0の大型アップデート「リナシータ篇」です。

リリース当初(2024年)、鳴潮は「世界観が暗い」「ストーリーが難解」といった点で、一部のプレイヤーからは厳しい評価も受けていました。しかし、運営チームはプレイヤーの声を真摯に受け止め、このバージョン2.0で大幅なテコ入れを行います。

リナシータ篇では、それまでの雰囲気とは打って変わった明るく広大な新マップが追加され、物語も新たな展開を迎えました。また滑空できる「ソアー」が実装され、探索のしやすさが改善。このアップデートが既存プレイヤーの満足度を高めただけでなく、一度離れたプレイヤーを呼び戻し、新規プレイヤーを獲得する大きな要因となったのです。

その結果が、2025年1月の売上「6.45億G」と「iOS平均56位」という数字に表れています。

なぜ今「低迷している」と言われるの?

2025年全体で見れば好調な鳴潮が、なぜ今「低迷している」「オワコン」と囁かれ始めているのでしょうか。その理由は、2025年の中での「波」にあります。

まずは、iOSの月別売上と主な実装キャラクターを見てみましょう。(横スクロール可能)

実装キャラクター売上予測iOS平均
01月カルロッタ (1/02)
ロココ (1/23)
6.45億G56位
02月フィービー
プラント (2/13)
3.35億G95.5位
03月カンタレラ (3/27)4.56億G97.7位
04月ザンニー (4/29)6.49億G79.2位
05月シャコンヌ (5/22)5.48億G55.5位
06月カルテシア (6/12)9.38億G58.9位
07月ルパ (7/03)
フローヴァ (7/24)
4.43億G98.6位
08月オーガスタ (8/28)3.72億G110.9位
09月ユーノ (9/17)4.40億G88.2位
10月ガルブレーナ (10/09)
仇遠 (10/30)
3.80億G100.5位
11月1.19億G127.4位

この表から読み取れるのは、2025年にも明確な「売上の山」が存在したことです。

  1. 第一の山(1月):
    Ver2.0と「カルロッタ」実装 (6.45億G)
  2. 第二の山(4月〜6月):
    4月末実装の「ザンニー」が5月の売上に貢献 (6.49億G / 5.48億G)、そして6月の「カルテシア」実装で2025年最高の9.38億Gを記録しています。

「カルロッタ」「ザンニー」「カルテシア」という、特に人気の高いキャラクターが実装された時期に、売上とセルランが大きく跳ね上がっていることがわかります。

問題は、7月以降です。

6月のピーク(9.38億G)を境に、7月〜10月は3億〜4億G台で推移し、iOS平均順位も100位前後に落ち着いています。

つまり、「最近の売上がヤバい」という感覚は、2024年との比較ではなく、2025年のピーク時(カルロッタ、ザンニー、カルテシア実装時)と比較しているために生まれているのです。

 

この傾向は、スマートフォン版(iOS)だけに限りません。2025年4月末にリリースされたPC(Steam)版のプレイヤー人口データ(Steam Charts出典)を見ても、同様の動きが確認できます。

  • 2025年6月(カルテシア実装月):
    • 平均プレイヤー数: 12,614.3人
    • ピークプレイヤー数: 32,514人
  • 2025年10月:
    • 平均プレイヤー数: 10,249.5人
  • 直近30日 (11月):
    • 平均プレイヤー数: 9,650.4人

Steam版のデータを見ても、スマホの売上と同様に「カルテシア」が実装された6月に同時接続数・平均プレイヤー数ともにピークを記録しています。その後、10月、11月とプレイヤー数は緩やかに減少しており、iOSの売上動向と連動していることがわかります。

これは、プラットフォーム(スマホ/PC)を問わず、現在は次の大型アップデート(バージョン3.0)を控えた、いわゆる「虚無期間」に入っており、プレイヤーの活動や課金が一時的に落ち着いている状態であることを示しています。

鳴潮の「オワコン化」はあり得ない?
今後の反撃

では、このまま低迷が続いてしまうのでしょうか。その可能性は極めて低いと考えられます。鳴潮には、この状況を打開する強力なカードが複数残されています。

1. バージョン2.8と新キャラクター「千咲 (ちさ)」

まず、直近の起爆剤として期待されているのが、バージョン2.8(おそらく11月20日頃実装)で登場予定の新キャラクター「千咲」です。

彼女は、立ち絵が公開された段階からプレイヤーコミュニティで絶大な人気を誇っています。黒髪ロング、セーラー服風の衣装、そして独特な形状の武器という、まさに日本人プレイヤーの好みを的確に捉えたビジュアルです。

この「千咲」の実装により、11月後半から12月にかけての売上は、「カルロッタ」や「カルテシア」実装時に匹敵する、あるいはそれを超えるレベルまで回復することが強く予想されます。

>>【予想】鳴潮の千咲の声優は誰?リナシータ編(Ver.2.7まで)のCV&代表作一覧!

2. バージョン3.0
(半年に一度の大型アップデート)

さらに強力なのが、運営が明言している「半年に一度の大型アップデート」です。バージョン2.0が1月だったので、次のバージョン3.0は2025年12月末から2026年1月にかけて実装されると予測されます。

バージョン2.0が「リナシータ」という新国実装でゲームの評価を一変させたように、バージョン3.0でも、今までの雰囲気からガラッと変わる新たな舞台と、魅力的な新キャラクターたちが登場することは間違いないでしょう。このタイミングで、ゲーム全体の注目度が再び最高潮に達し、売上・セルランが大きく伸びる第二のV字回復が期待されます。

>>鳴潮Ver.3.0次の国はネオユニオンorラハイロイ?千咲が所属するスタートーチ学園とは?

3. 2026年の大型コラボ

すでに発表済みですが、2026年にはネットフリックスの人気アニメ「サイバーパンク:エッジランナーズ」とのコラボレーションも控えています。

これは既存プレイヤーだけでなく、全く新しい層のプレイヤーを呼び込む絶好の機会です。

このように、短期(千咲)、中期(Ver 3.0)、長期(コラボ)と、売上を伸ばすための明確な計画が複数存在しており、現在の「低迷」が一時的なものである可能性は非常に高いです。

鳴潮が抱える「今後の課題」

ただし、未来が明るいことばかりではありません。人気キャラクターや大型アップデートだけでプレイヤーを繋ぎ止めるには限界があります。鳴潮が今後も勝ち続けていくためには、いくつかの課題を克服する必要があります。

1. エンドコンテンツのマンネリ化

長くゲームを続けていると、キャラクターの育成素材の確保は容易になります。その結果、残るやりこみ要素は「音骸(おんがい)」と呼ばれる装備アイテムの厳選になりますが、この厳選作業が単調で飽きてしまう、という声は少なくありません。熟練プレイヤーを飽きさせない、新しいエンドコンテンツが求められています。

2. イベント内容の偏り

バージョンごとに開催されるイベントですが、鳴潮の魅力であるはずの「戦闘」がメインではない、パズルや探索といった人を選ぶ(好みが分かれる)内容のものが多い傾向にあります。戦闘を楽しみたいプレイヤー層のニーズにも応える、多様なイベントの拡充が必要です。

3. ストーリーへの没入感

ストーリーがスキップされてしまう、という問題は多くのゲームに共通しますが、鳴潮も例外ではありません。特に難解な固有名詞や展開が続く場合、プレイヤーは読むことをやめてしまいます。よりプレイヤーを引き込み、続きが気になるような物語の改善が望まれます。

4. 競合タイトルとの戦い

2026年以降、鳴潮の強力なライバルとなり得るオープンワールドアクションRPGが控えています。「無限大ANANTA」や「NTE(Neverness to Everness)」といった期待の新作がリリースされれば、プレイヤーの奪い合いになることは必至です。

これらの競合タイトルに負けないためにも、鳴潮は常に新たな試みや改善を続け、独自の魅力を磨き続ける必要があります。

>>【2025年最新】アニメ調OWアクションRPGのリリース予定は?無限大ANANTAやNTEはいつ?

まとめ

「鳴潮の売上・セルランがヤバい」という噂について、データを基に考察しました。

  • 2025年の売上は、2024年全体をすでに上回っており、運営の改善でV字回復に成功しています。
  • 現在の「低迷」は、2025年のピーク(6月のカルテシア実装時)と比較した一時的な「虚無期間」です。
  • この傾向は、スマホ版(iOS売上)とPC版(Steamプレイヤー数)で共通して見られる現象です。
  • 直近の「千咲」実装、年末年始の「Ver 3.0」、2026年の「サイバーパンクコラボ」と、売上を再浮上させる大きな起爆剤が控えています。
  • 「オワコン化」する可能性は極めて低いですが、エンドコンテンツのマンネリ化や競合の登場といった課題も存在します。

結論として、現在の状況は「衰退」ではなく、次の大きなジャンプに向けた「準備期間」と見るのが妥当でしょう。11月後半の「千咲」実装でセルランとプレイヤー数がどこまで回復するのか、そしてバージョン3.0で再び鳴潮が世界を驚かせてくれるのか、今後の動向に注目です。

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