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9月末に閉幕した東京ゲームショウ(TGS)2025で、ひときわ大きな注目を集めた一作のオープンワールドRPGがあります。その名は『無限大ANANTA』。
初日の試遊ブースには120分待ちの長蛇の列ができ、多くのゲームファンの期待を背負って「フューチャー部門賞」を受賞しました。
しかし、高まる期待とは裏腹に、「本当に面白いのか?」「今の人気ゲームを超えられるのか?」といった疑問の声も聞こえてきます。
この記事では、TGSでの試遊評価を基に『無限大ANANTA』の魅力と懸念点を徹底分析し、現在のアニメ調オープンワールドRPGの二大巨頭である『原神』や『鳴潮』と比較しながら、次世代の覇権を握る可能性を探っていきます。
そもそも『無限大ANANTA』とは
どんなゲーム?
『#無限大ANANTA』・実機プレイ映像
新啓に来て早々、会社がすで倒産したことには驚いたが、渋滞中に狂級カオスを倒したことでネットで一躍有名人になったのも予想の斜め上を行く展開だ。… pic.twitter.com/tZKz9xZ2Ex
— 無限大Ananta公式 (@Ananta_JP) September 25, 2025
『無限大ANANTA』は、第5人格やマーベルライバルズを運営する「Netease Games」傘下「Naked Rain Studio」が開発する
都市型のオープンワールド・アクションRPGです。プレイヤーはエージェントとなり、超常的な事件が日常に溶け込む巨大都市を舞台に、様々なミッションに挑みます。
ゲームの最大の特徴は、その圧倒的な「自由度」にあります。
東京の渋谷や新宿を彷彿とさせるリアルな街並みを、特殊能力を駆使して縦横無尽に駆け巡ることが可能です。公開された映像や試遊の様子からは、単なる戦闘と探索に留まらない、この世界で「生活」するかのような没入感の深い体験が目指されていることが伝わってきます。TGSでの熱狂ぶりは、この新しいプレイスタイルへの期待感の表れと言えるでしょう。
TGSでの試遊評価は高かった?
結論から言うと、試遊を体験したメディアやユーザーからの評価は極めて高いものでした。
『#無限大ANANTA』 #東京ゲームショウ2025 最終章フォト集
皆様の応援、本当にありがとうございます!
本日はTGSのラストを飾るフォトギャラリーをお届けします。
またお会いできる日を楽しみにしています。 #アナンタ #ANANTA #AnantaTGS pic.twitter.com/YlBK4Gea3A
— 無限大Ananta公式 (@Ananta_JP) September 28, 2025
多くの感想で共通していたのは、「PVは嘘ではなかった」という驚きの声です。プロモーション映像で示されたハイクオリティなグラフィックやアクションが、そのままゲーム内で体験できたことが、高い満足度に繋がったようです。
特に評価が高かったのは、ストーリーモードの演出です。まるで一本のアクション映画を自分で操作しているかのような感覚で、激しいカーチェイス、銃撃戦、QTE(クイックタイムイベント)がシームレスに展開されます。レビュアーの一人はこれを「プレイするアクション映画」と表現しており、その没入感の高さがうかがえます。
戦闘システムも好評でした。敵の攻撃に合わせて防御することで強力な反撃を繰り出す「パリー」は、タイミングの判定が比較的やさしく、アクションゲーム初心者でも爽快なバトルを楽しめるように調整されています。また、周囲のオブジェクト、例えばゴミ箱やマンホールの蓋などを利用した攻撃も可能で、戦い方の幅を広げる面白い要素だと評価されています。
そして、このゲームの象徴ともいえるのが、ビルからビルへとワイヤーのようなものを伸ばして飛び移るスイングアクションです。スタミナの概念や落下ダメージがないため、ストレスを感じることなく、広大な都市をスピーディーかつスタイリッシュに移動できる点は、多くのプレイヤーから絶賛されていました。
他のゲームにはない最大の特徴とは?
『無限大ANANTA』が他のオープンワールドゲームと一線を画す最大の特徴、それは「キャラクターごとにゲーム性が根本的に変わる」というユニークなシステムにあります。
一般的なゲームでは、操作キャラクターを変更しても基本的なゲームプレイは変わりませんが、本作では各キャラクターに固有の「ジョブ(職業)」が設定されています。例えば、あるキャラクターは街の治安を守る「巡察官」として市民への職務質問や犯人逮捕を行い、また別のキャラクターは「配送ドライバー」としてバイクで街を駆け抜け荷物を届けるミッションに挑む、といった具合です。
このシステムにより、プレイヤーはキャラクターを切り替えるだけで、全く異なる視点と目的でゲーム世界と関わることができます。レビュアーからは「全員が主人公」という言葉で表現されており、キャラクター一人ひとりの人生を追体験するような、深い物語への没入感が期待されています。
キャラクターの切り替え方法も独特で、操作中のキャラクターから視点がぐっと上空に引き上げられ、マップ上の別の場所で生活しているキャラクターへと映画のワンシーンのように切り替わります。この演出は、彼らがゲームの世界で確かに生きているという実感を与えてくれる、素晴らしいアイデアだと評価されています。
いろんなゲームに似ているという噂は本当?
本作について語る上で避けられないのが、「様々な人気ゲームに似ている」という点です。試遊の感想や映像を見た多くの人が、そのアクションやゲームシステムに既視感を覚えています。
例えば、ビル街を飛び回るスイングアクションは『Marvel’s Spider-Man』、街中で拾ったもので戦うスタイルやミニゲームの豊富さは『龍が如く』シリーズ、超能力を駆使して都市機能をハッキングする様子は
『ウォッチドッグス』、そして車を乗り回し自由に暴れられる点は『グランド・セフト・オート』を彷彿とさせます。
これを「オマージュ」と捉えるか、「パクリ」とネガティブに捉えるかは、プレイヤーによって意見が分かれるでしょう。近年、『パルワールド』が『ポケットモンスター』との類似性を指摘されながらも大ヒットを記録したように、様々なゲームの良い点を組み合わせることで、新たな面白さが生まれることもあります。
『無限大ANANTA』も、個々の要素はどこかで見たものであっても、それらを高品質な都市型オープンワールドという土台の上で融合させることにより、唯一無二の体験を生み出そうとしているのかもしれません。この試みがユーザーに受け入れられるかどうかが、今後の評価を左右する重要なポイントになりそうです。
キャラクターガチャ廃止は成功する?
本作がゲーム業界に衝撃を与えた最大の要因は、
「キャラクターガチャの廃止」を明言したことです。
気になってるゲームの現状のガチャ有無(合ってる?)
無限大のガチャ無し最高!!無限大ANANTA : キャラガチャ無し
NTE : ガチャ有り(すり抜け無し)
アズールプロミリア : ガチャ有り
エンドフィールド : ガチャ有り pic.twitter.com/andYZAzO4U— おやじ (@hiragino22) September 24, 2025
基本プレイ無料のソーシャルゲームにおいて、キャラクターガチャは運営の根幹を支える収益モデルであり、それをなくすというのは極めて大胆な挑戦です。
この方針は、ガチャによるキャラクターの性能インフレや、欲しいキャラクターが手に入らないストレスに疲れていた多くのユーザーから、熱烈な歓迎を受けています。運営側は、収益源をキャラクターの見た目を変える「スキン」や、乗り物、自宅のカスタマイズといった要素に移行するとしており、これは非常にプレイヤーフレンドリーな設計と言えるでしょう。
しかし一方で、ガチャという行為そのものに、一種のエンターテイメント性を見出している層も確実に存在します。
最高レアリティのキャラクターや武器を引き当てた瞬間の、脳が焼けるような高揚感は、まさしくギャンブルに近いスリルです。特に、限られたゲーム内通貨でやりくりする無課金・微課金プレイヤーにとって、その一回一回のガチャは「ひりつくような」緊張感を伴う特別な体験となります。ガチャが廃止されることで、こうしたスリルや興奮を味わえなくなることを、ゲームの魅力が損なわれたとマイナスに感じる人がいることも事実でしょう。
また、運営の収益性という観点からも懸念は残ります。PvEメインのゲームにおいて、魅力的な新キャラクターの登場は、ゲームを続ける大きな動機付けになっていました。このガチャのスリルを求める層からの課金が見込めなくなる上に、スキンやバトルパスだけで全てのユーザーを満足させ、長期的な運営を支えるだけの収益を生み出せるのかは未知数です。この挑戦的なビジネスモデルが成功するかどうかが、本作の運命を大きく左右することになりそうです。
原神や鳴潮のような長期的なプレイは可能?
『無限大ANANTA』が「覇権ゲー」となるためには、『原神』や『鳴潮』のように、プレイヤーが年単位で遊び続けられるだけの奥深さが必要です。では、本作にそのポテンシャルはあるのでしょうか。
『原神』や『鳴潮』がプレイヤーを惹きつけ続ける理由は、広大な世界の探索や重厚なストーリーに加え、「キャラクター育成」という明確な目的があるからです。日々のデイリーミッションをこなし、キャラクターを強化するための素材を集め、より良い装備を求めて何度もダンジョンに挑む(いわゆる「厳選」)というサイクルが、長期的なプレイの動機となっています。
一方で、『無限大ANANTA』の試遊で体験できたのは、どちらかというと短時間で完結する派手なアクションや多彩なミニゲームでした。これらは非常に楽しい体験であることは間違いありませんが、それらが日々のプレイの目的となり得るかは別の問題です。
本作がオマージュ元としている『Marvel’s Spider-Man』や『龍が如く』といったゲームが、基本的には一度クリアすれば完結する「買い切り型」のゲームである点も気になります。ソーシャルゲームとして毎日ログインし、コツコツとプレイを続けるための継続的な目標や、やり込み要素がどの程度用意されているのか。この点が、本作が一時的なブームで終わるか、それとも長期的に愛される定番タイトルになれるかの分水嶺となるでしょう。
>>【比較】無限大ANANTAとNTEの違いは?どっちのプレイがおすすめ?
まとめ
東京ゲームショウ2025で大きな注目を集めた『無限大ANANTA』。その試遊評価やゲームシステムから、次世代のオープンワールドRPGの覇権を握る可能性と、乗り越えるべき課題が見えてきました。
TGSでの評価は極めて高い
PV通りの高品質なグラフィックとアクションが体験でき、「プレイするアクション映画」と評されるほどの没入感が絶賛されました。特に、ストレスフリーな探索を可能にするスイングアクションや、初心者にも優しい戦闘システムが好評です。
最大の特徴はユニークなキャラクターシステム
キャラクターごとに「ジョブ」が設定されており、ゲーム性が根本的に変わるシステムは本作ならではの魅力です。「全員が主人公」と感じさせる作り込みで、深い物語体験が期待されます。
最大の挑戦は「キャラクターガチャの廃止」とその是非
多くのプレイヤーからは歓迎されている一方、運営の収益性への懸念や、ガチャのギャンブル的な楽しさが失われることを惜しむ声もあります。今後のソーシャルゲーム業界の動向を占う、重要な試金石となるでしょう。
長期的なプレイの可否が覇権への鍵
多彩なアクションやミニゲームは魅力的ですが、『原神』や『鳴潮』のようにプレイヤーが毎日遊び続けるための、継続的な育成目標ややり込み要素が十分に用意されているかが、今後の成功を左右します。
『無限大ANANTA』は、多くの人気ゲームの魅力を取り入れ、革新的なビジネスモデルを掲げた、野心に満ちた作品です。既視感や長期的な運営モデルへの懸念といった課題はありますが、それを補って余りあるほどのポテンシャルを秘めていることは間違いありません。果たしてこの作品が、オープンワールドRPGの新たな時代を切り開くのか。正式リリースが今から待ち遠しいです。