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開発発表から長い時間がたち、ようやく2027年1月15日のリリースが決まった『無限大ANANTA』。ただ、アニメ調のオープンワールドRPGはすでに戦国時代で、リリース済みの作品に加えて、同じ時期に出る新作もあります。
結論:原神を超える覇権は難しく、現実的なのは鳴潮・ゼンゼロ・エンドフィールド・NTEが並ぶ「2番手争い」に加わることです。その2番手争いに加われるかどうかも、GTA6・NTE・白銀の城といった競合と、キャラガチャなしで遊び続ける理由を作れるかにかかっています。
この記事では、2026年10月末時点の公式情報とTGS試遊の評価をもとに、無限大ANANTAが覇権を取れるのかを競合と比べながら考察します。後半の予想部分は筆者の見方であり、リリース後に答え合わせをする予定です。
無限大ANANTAの基本情報
まずは、2026年10月時点で公式に発表されている情報を整理します。キャラクターガチャがないことと、マルチプレイがまだ開発中であることが、他の作品との大きな違いです。
※表は横にスクロールできます
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配信日 | 2027年1月15日(全世界同時) |
| 対応機種 | PS5/PC(Steam・公式クライアント)/iOS/Android |
| 料金 | 基本プレイ無料 |
| キャラ入手 | ガチャなし(ストーリーや交流で仲間になる) |
| 主な課金要素 | 衣装などの見た目アイテム |
| 公開済みのキャラ | キャプテン(主人公)、時夜、タフィー、リキ、瓔瓏、セモアなど |
| マルチプレイ | 開発中(人数・内容は未発表) |
| 事前登録 | 2,264万人超(2026年9月10日時点) |
事前登録者数は、電撃オンラインが2026年9月10日に公式サイトで確認した世界全体の数字です。数字の上では、リリース時に大きく盛り上がるだけの注目は十分に集めています。
TGS試遊の評価は上々
演出と移動の気持ちよさが好評
無限大ANANTAは東京ゲームショウ2025(TGS2025)で世界初の試遊出展を行い、日本ゲーム大賞2025のフューチャー部門賞も受賞しました。試遊したメディアの感想は、おおむね好意的です。
AUTOMATONの試遊レポートでは、ムービーとゲームプレイの切り替えで暗転やロードがなく、アクション映画のように話が進む点が評価されていました。主人公が伸ばした腕でビルの間を飛び回るスイング移動も、速くて爽快だと好評です。
戦闘は、敵の攻撃に合わせて反撃するカウンターが中心です。反撃できるタイミングでエフェクトが出るため分かりやすく、アクションが苦手な人でも遊びやすい作りになっています。
キャラごとに職業と遊び方が違う
他の作品にない特徴が、キャラクターごとに職業が決まっていることです。たとえばタフィーは運送の仕事をしていて、スイングの代わりにバイクで街を走ります。
リキは巡察官で、怪しい市民に職務質問をしたり、逮捕したりできます。キャラクターはいつでも切り替えられるため、キャラを変えるだけで街との関わり方そのものが変わるのが、無限大ANANTAならではの魅力です。
斬新さには欠けるという声も
一方で同じレポートでは、システムの完成度は高いものの、斬新なゲームシステムがあるわけではない、とも書かれています。スイング移動はスパイダーマン、街の物で戦うスタイルは龍が如く、車で走り回る遊びはGTAを思わせるなど、どこかで見た要素が多いのは確かです。
試遊の時間も短く、ゲームの柱になる「カオス」まわりの要素は体験できなかったとのことです。長く遊んだときの面白さは、リリース後でないと判断できません。
原神の牙城は崩せない
先行者の固定ファンが強すぎる
アニメ調のオープンワールドRPGというジャンルを切り開いたのは、2020年にリリースされた『原神』です。競合がほとんどいなかった時期に大量のファンを抱え込んだため、先行者利益がとても大きい状態が続いています。
その後に出た鳴潮、ゼンゼロ、2026年1月のアークナイツ:エンドフィールド、2026年4月のNTE(Neverness to Everness)も、原神の地位は崩せていません。後発の作品が「原神を超える覇権」になるのは、無限大ANANTAでもかなり難しいと考えます。
後発の作品を遊んでいるのは、原神に飽きた人や、今から原神を始めるのは遅すぎると感じている人が中心という印象です。そうした人たちが2番手の作品を探している、というのが今の市場の姿ではないでしょうか。
2番手争いは横一線
では、2番手はどの作品なのか。正直なところ、今は横一線の状態だと感じています。
エンドフィールドもNTEも、リリース時は大きく盛り上がりました。ただ、エンドフィールドは配信から9か月、NTEも半年がたち、今はだいぶ落ち着いています。
鳴潮やゼンゼロと同じく、人気キャラや強いキャラが実装されるガチャ更新のタイミングで一気に盛り上がる、という波がある印象です。エンドフィールドの売上の動きについては、下の記事でまとめています。
>>エンドフィールドはオワコンで引退続出?ユーザー離れの理由と改善点
無限大ANANTAも、リリース直後は盛り上がったうえで、この2番手争いに加わる形になると予想します。注目したいのは、最初のイベントがひと通り終わり、追加コンテンツ待ちになったときにどれだけ人が残るかです。
リリース前後の競合タイトル
無限大ANANTAのリリースは、他の大型タイトルの発売時期とも重なっています。2026年11月から2027年1月にかけて出る、または出たばかりの主な競合は次のとおりです。
※表は横にスクロールできます
| タイトル | 配信日・発売日 | タイプ | 舞台 |
|---|---|---|---|
| GTA6 | 2026年11月19日 | 買い切り | 都市型 |
| アズールプロミリア | 2026年11月26日(日本など) | 基本無料 | ファンタジー |
| 白銀の城 | 2026年12月14日(全世界同時) | 基本無料 | 都市型 |
| 無限大ANANTA | 2027年1月15日 | 基本無料 | 都市型 |
| NTE | 2026年4月29日(配信中) | 基本無料 | 都市型 |
11月19日発売のGTA6
都市型オープンワールドの代表作『GTA6』が、2026年11月19日にPS5とXbox Series X|Sで発売されます。GTA6は長期運営型のソシャゲではなく、買って遊ぶ買い切りのゲームです。
一方の無限大ANANTAは、キャラガチャがなく、見た目アイテムで課金する仕組みです。長期運営型でありながら、遊び方は買い切りのゲームに近くなる可能性があります(実際にどうなるかはリリースしてみないと分かりません)。
そのうえ、都市を自由に走り回るというスタイルもGTA6と似ています。アニメ調のARPGを普段遊ばない人は、都市型のオープンワールドを遊びたいならGTA6を選ぶと考えられます。

逆に言えば、無限大ANANTAが取り込めるのは「アニメ調のキャラクターで都市を遊びたい人」が中心になりそうです。GTA6のPC版や容量については、下の記事で詳しく解説しています。
>>GTA6 PC版はなぜPS5との同時発売ではない?発売日・スペック予想
都市型で先行するNTE
無限大ANANTAにとって一番手ごわいのは、2026年4月29日にリリースされたNTEかもしれません。NTEも都市型のオープンワールドで、アニメ調のARPGという点まで同じです。
リリースから半年がたって落ち着いたとはいえ、固定のプレイヤーはつきつつあります。原神を見れば分かるとおり、同じジャンルでは先に出た作品が有利で、「アニメ調の都市型ならNTEで十分」と感じている人も多いはずです。
無限大ANANTAまでのつなぎとしてNTEを始めた人も、すでにキャラを育てていたり、課金していたりします。そうした人が、NTEをやめてまで無限大ANANTAに移るかどうかは分かりません。
アズールプロミリアと白銀の城
アズールレーンの開発元が手がける『アズールプロミリア』は、2026年11月26日に日本などでリリースされます。日本ではYostarが配信し、対応機種はPC・iOS・Androidです。
より気になるのが、無限大ANANTAと同じ都市型の『白銀の城』です。ヴィクトリア朝風の都市を舞台にした探偵ものの作品で、グラフィックの質が高く、独自の世界観で注目を集めています。
白銀の城は、2026年10月31日に公式Xで2026年12月14日の全世界同時リリースを発表しました。無限大ANANTAより約1か月早く、同じ都市型のアニメ調ARPGが先に出ることになります。
遊ぶ時間には限りがあるため、同じ都市型の2作品でプレイヤーを取り合う可能性は大いにあります。白銀の城が先に出ることで、無限大ANANTAにどんな影響がありそうか、次で考えてみます。
白銀の城が1か月早く出る影響
まず心配なのが、話題を奪われることです。12月14日以降、SNSや配信者、ゲームメディアの話題は白銀の城に集まると考えられます。
無限大ANANTAは、ただでさえXでの発信が少ない作品です。リリースまでの1か月、白銀の城の話題に埋もれて、存在感が薄れてしまうおそれがあります。
もう一つ大きいのが、年末年始の休みです。白銀の城は、リリースから約2週間で冬休み・年末年始の連休に入るため、まとまった時間でストーリーを進めたりキャラを育てたりできます。
一方、無限大ANANTAの1月15日は連休明けです。休みの間に白銀の城を遊び込んで定着したファンを、無限大ANANTAは取りのがすおそれがあります。
ただし、悪いことばかりではありません。1月15日には白銀の城の初動の盛り上がりが落ち着いているため、無限大ANANTAが「次の大型新作」として注目を集めやすいタイミングでもあります。
また、無限大ANANTAはキャラガチャがないので、ガチャ石を貯めたり課金を回したりする必要がありません。白銀の城をメインにしながら、サブとして並行して遊ぶ人も出てくるはずです。
白銀の城が合わなかった人の受け皿になれる可能性もあります。とはいえ、白銀の城のリリースまでに声優発表や新しいPVなどで話題を作れなければ、1か月の差はそのまま不利になるでしょう。
無限大ANANTA・白銀の城・アズールプロミリアのどれを始めるか迷っている方に向けて、3作の違いとおすすめは以下の記事で比較しています。
>>【比較】アズプロ・白銀の城・無限大ANANTAどれがおすすめ?リリース日と違いは?
プロモーションの少なさが不安
X(Twitter)での発信がほぼない
白銀の城は、X(旧Twitter)でキャラクターの紹介などを積極的に発信しています。2026年10月末時点で筆者が確認したところ、日本向け公式Xのフォロワー数は白銀の城が約14.5万人で、無限大ANANTAの約13.3万人を上回っていました。
一方の無限大ANANTAは、Xでのプロモーションが多くありません。主なキャラクターは公式サイトなどで紹介されているものの、リリースまで3か月を切った今も、日本語版の声優は発表されていません。
リリース後の楽しみを増やすため、あるいは他社に情報を真似されないため、とも言われています。それでも、この時期になっても声優の発表がなく、SNSでの盛り上げも控えめなのは、ファンとしては少し不安です。
日本から参加できるテストもない
白銀の城は、PC向けのクローズドβテストや、2026年夏の「二分法テスト」など、参加者を募集するテストを実施してきました。プレイした人の感想が集まることで、リリース前から作品の評判が広がっています。
これに対して無限大ANANTAは、日本から参加できるベータテストがこれまで告知されていません。インフルエンサー向けや応募当選者向けのテストもなく、実際のプレイ感が分かるのは東京ゲームショウなどの試遊台に限られています。
開発が追いついていないのか、SNSの運用に力を入れていないのか、と邪推したくなるほどです。リリースまでにどこまで情報が出てくるかは、注目しておきたいポイントです。
キャラガチャなしで続けられるか
課金要素は衣装などの見た目
無限大ANANTAでは、キャラクターは全員、ストーリーを進めたり交流したりすることで仲間になります。開発側はAUTOMATONのインタビューで、キャラクターガチャの仕組みは採用せず、衣装などの見た目アイテムに課金してもらう形だと説明しています。
無課金や微課金のプレイヤーにとっては、うれしい仕組みです。ただ、ソシャゲで一番の収入源になるキャラガチャがないのは、運営にとってはかなりの痛手ではないでしょうか。
開発費をしっかり回収できなければ、リリース後のアップデートの量や運営の継続そのものが心配になります。見た目アイテムだけで、長く運営できるだけの売上を出せるかはまだ分かりません。
ギャンブルのような体験もない
ガチャがないということは、ガチャを回すときのギャンブルのようなドキドキも味わえないということです。最高レアのキャラを引き当てた瞬間の高揚感は、多くのソシャゲで大きな楽しみになっています。
特に、限られたガチャ石でやりくりする無課金・微課金のプレイヤーにとって、1回1回のガチャは特別な体験です。ガチャのストレスがなくなる一方で、このスリルがなくなることを物足りなく感じる人もいるはずです。
ガチャ石を集める理由がない
キャラガチャがないということは、ガチャ石を集める必要もないということです。他のソシャゲ、特に無課金・微課金のプレイヤーは、ガチャ石を集めるためにデイリーミッションや探索、イベントをこなしています。
「このキャラが欲しい」という気持ちがなくなると、毎日ログインしてイベントや探索を続ける理由も弱くなります。ガチャ石の代わりに、デイリーやイベントの報酬が何になるのかが、続けるモチベーションを大きく左右しそうです。
電撃オンラインによると、見た目アイテムの一部はゲーム内の通貨でも買えます。NTEでいえば、買い物に使う「ファンス」のような通貨が報酬の中心になるのかもしれません。
スキンを手に入れるためだけに、イベントやデイリーを続けられるのか。ひと通り遊び終えてエンドコンテンツだけになったとき、やることが残っているのかも注目です。
マルチプレイは開発中
無限大ANANTAのマルチプレイは、2026年10月時点で「開発中」と発表されているだけで、人数や遊び方はまだ分かりません。開発側はインタビューで、今のストーリーやマップはシングルプレイ寄りの作りだとも話しています。

原神や鳴潮、ゼンゼロ、NTE、エンドフィールドも、基本はソロで遊ぶPvE(敵と戦う遊び)が中心です。マルチプレイの機能はあっても、それを目当てに遊んでいる人は多くありません。
アニメ調のソシャゲでマルチプレイがあまり求められていない中、無限大ANANTAがマルチプレイをどう使うのかはまだ見えていません。対人戦(PvP)で見た目アイテムを見せ合う方向で課金につなげるのか、協力プレイなのか、続報を待ちたいところです。
戦闘に飽きないかが鍵
無限大ANANTAの戦闘は、素手での殴り合いが中心です。周囲にある物を武器として使ったり、カンフー映画のようなアクションを見せたりする作りで、移動はマーベルのスパイダーマンのように街を飛び回るスタイルです。

開発者のインタビューによると、各キャラクターには職業に応じた固有の能力があります。タフィーは乗っているバイクをハンマーのように振り回して戦え、リキにも専用の武器があるそうです。
ただ、アニメ調のARPGでよくある必殺技(ウルト)やスキルの構成は、まだ公開されていません。キャラごとの戦い方の違いが小さいと、一度戦闘に飽きた人が戻ってきにくくなるおそれがあります。
TGSの試遊でも、戦闘の難易度は低めだったと報じられています。ガチャがない分、新しいキャラが追加されたときに「そのキャラを使う理由」がどれだけあるかも大事です。
まとめ
- 無限大ANANTAは2027年1月15日にPS5・PC・スマホで配信予定
- TGS試遊は演出・スイング移動・職業ごとの遊びが好評、斬新さには欠けるという声も
- 原神を超える覇権は難しく、現実的なのは2番手争いへの参加
- 11月のGTA6、都市型で先行するNTE、12月14日に先行リリースする白銀の城が競合
- 白銀の城は年末年始の休みで定着しやすく、話題とファンを先に取られるおそれ
- Xでの発信や日本向けテストが少なく、情報不足が不安材料
- キャラガチャなしで、ガチャのスリルやガチャ石に代わるモチベーションが課題
- マルチプレイは開発中で、遊び方はまだ不明
事前登録者数は2,000万人を超えており、リリース直後に盛り上がるのはほぼ間違いないでしょう。勝負になるのは、最初のイベントが終わって追加コンテンツ待ちになったときです。
キャラガチャのないソシャゲが2番手争いに加われるのかどうか。リリース後の人の残り方を見て、この記事でも答え合わせをしていきます。

